ひと昔前までは「体毛は男らしさの象徴」というイメージが強くありましたが、最近は男性でも脱毛をする人は少なくありません。
髭はもちろん、すね毛や胸毛など気になる部分はたくさんあるのではないでしょうか。
メンズ脱毛を行っているサロンも増えてきましたが、忙しくて定期的に通うのは難しい人もいるでしょう。
そこで、今回は家でも簡単にできる、セルフ脱毛についてまとめてみました。
サロンに行く時間がない人だけでなく、まずはセルフ脱毛を試してみてからサロンに行くか考えたい人など、脱毛に興味のある人は参考にしてみてください。
自宅でセルフ脱毛する方法
ムダ毛処理にはいくつかの種類があります。
まずは「カミソリ」や「電気シェーバー」でムダ毛を剃る方法です。
これは髭を処理する時に使用している人も多いのではないでしょうか。
カミソリも電気シェーバーも手軽に手に入れることができますし、時間がかからずにセルフ脱毛できるのもメリットです。
準備に時間をかけたくない時には「除毛パフ」を使うという手もあります。
除毛パフは表面がザラザラになっているパフで、ムダ毛を擦って絡め取ります。
専用のパフがあればいつでもでき、パフ自体安く手に入れることができますが、肌荒れを起こす場合もあるので注意が必要です。
それから、痛みを感じることなく処理ができる「除毛クリーム」は、クリームの成分で毛を溶かし取り除きます。
比較的、広範囲にわたって一気にムダ毛の処理をすることが可能です。
根元からしっかり処理したい場合は、「ワックス」や「脱毛テープ」を使用すれば、ムダ毛を一気にセルフ脱毛できます。
毛根から抜いてしまうので、次にムダ毛が生えてくるまでの時間が長く、お手入れする頻度が他の方法と比べて少なくて済むのがメリットといえるでしょう。
また、家で本格的にムダ毛を無くしたいなら「家庭用脱毛器」もおすすめです。
脱毛器には大きく分けると2種類あります。
ひとつは、レーザーで毛根にダメージを与えて処理するレーザー式・フラッシュ式で、サロンよりも照射の力は弱まりますが、同じ方式でできています。
もうひとつは、サーミコン式といって、毛を熱で焼き毛根を弱らせて脱毛する方法です。
レーザーやフラッシュ式と比べると安く手に入れることができ、肌への刺激も少なく済みます。
ほかにも、数本目立った毛が生えてきたら、毛抜きでその都度、処理するという方法もあります。
毛抜きは補助的なアイテムとしてひとつ持っていると、外出先などでちょっと気になった時でも簡単に対処できるでしょう。
セルフ脱毛の注意点
セルフ脱毛は、家で好きな時に好きな部分のムダ毛処理ができるメリットがありますが、注意点もいくつかあります。
例えば、除毛クリームは、ムダ毛に塗り込みしばらく放置した後に拭き取ったり、洗い流したりするだけで痛みもなく完了するのですが、「オチグリコール酸カルシウム」というアルカリ性の成分が含まれています。
オチグリコール酸カルシウムは毛を溶かす成分ですが、肌への負担となる可能性があるので、敏感肌や乾燥肌などの人には向いていません。
また、毛根から処理できるワックスや脱毛テープは、ムダ毛が1センチ以上なければうまく脱毛できない場合があります。
さらに、無理やり毛根から引き抜くことになるので、脱毛後のケアをきちんとすることも大切です。
カミソリは簡単にできる方法ですが、毛の流れに沿って剃るように意識しましょう。
毛の流れに逆らって剃ってしまうと、皮膚まで削りとってしまうこともあり、肌荒れがおきやすくなります。
それから、肌を守るためにも、シェービングクリームなどを塗って肌を保護してから処理するのもお忘れなく。
どのセルフ脱毛にも共通していえることですが、処理前の肌や手は清潔にしておきましょう。
なぜなら、汗や汚れが付いたままセルフ脱毛してしまうと、脱毛する際についた目には見えない細かい傷にばい菌が入り、炎症をおこしてしまう可能性があるからです。
肌が清潔で、毛穴が開いた状態で処理すれば負担も小さくなるので、入浴中や入浴後の実施をおすすめします。
処理後には、クールダウンと保湿もきちんと行いましょう。
どの方法を用いても、少なからず肌には負担がかかっています。
そのため、セルフ脱毛した部分に冷たいタオルなどを当てて冷やしてから、ローションやクリームなどでしっかり保湿をし、肌を保護してあげることが大切です。
以上のことを注意すれば、家でも安心してセルフ脱毛ができます。
セルフ脱毛とサロン脱毛の違い
自分で簡単に脱毛ができるとわかると、わざわざサロンで行わなくても良いのでは?と感じる人もいるかもしれません。
確かに、市販されているアイテムでさまざまな処理ができますが、サロンとセルフではいくつか違いがあるのです。
例えば、ワックスや脱毛器などがあれば、家でも毛根から毛を抜くことはできますが、セルフの場合は痛みがあっても我慢するしかありません。
コツをつかめば上手にできるようになるかもしれませんが、やり方を間違えるとより痛みを感じてしまうでしょう。
サロンの場合、プロが施術してくれるので、痛みを感じても我慢できる程度で済むことがほとんどです。
また、どうしても我慢できない痛みがある時は、麻酔クリームで痛みを軽減してくれるクリニックもあります。
それから、家庭用の脱毛器は日々進化していて性能もあがり、使い方が簡単にはなってきていますが、基本的に素人が家庭で安心してセルフ脱毛できるよう、出力が抑えられています。
そのため、家庭でできるほかのムダ毛処理方法に比べれば、キレイな仕上がりにはなりますが、サロンと同じ効果を期待するのは難しいのです。
しかし、費用の面ではセルフ脱毛の方が手軽に試せる価格といえます。
価格はサービスやプランによっても変わりますが、サロンで脱毛する場合、一回の施術料金は安価でも何回か通う必要があるため、結果的にそれなりの金額になります。
一方、家庭用の脱毛器は、機器を購入するための初期費用や、脱毛器のメンテナンスにかかる費用は必要ですが、サロンと比べると安く準備ができます。
ただし、サロンでは脱毛後のクールダウンや保湿などアフターケアもしてくれますが、セルフの場合は自分で準備しなければいけません。
セルフでもサロンでもそれぞれのメリット・デメリットがあるので、自分のライフスタイルや予算に合わせて選ぶと良いのではないでしょうか。
脱毛の部位による違い
セルフ脱毛するなら、部位によって脱毛の仕方をかえるのも良いでしょう。
まず、顔の髭などを処理するなら、カミソリやシェーバーが手軽で安心です。
ただし、剃るだけだと次に生えてくるまでの期間が短いというデメリットがあります。
そこで、毛根から綺麗に抜いてしまいたい場合は、顔にも使用できる脱毛器が登場しているので、チェックしてみましょう。
髭のような太い毛を脱毛器で処理すると次に生えてくるまでの期間が長くなるので、頻繁にお手入れする必要がなくなります。
除毛クリームを顔に使用すると肌荒れなどの肌トラブルを招く恐れがあるので、あまりおすすめできません。
腕や脚など広範囲にわたって処理をしたい場合は、ワックスや脱毛シートが良いでしょう。
ワックスは温めてとろみがある状態で肌に塗り、しばらくしてからはがします。塗った範囲を一気に脱毛することが可能です。
脱毛シートも、シートを貼った範囲の脱毛が一気にできます。痛みが苦手な人は、除毛クリームでの処理も良いでしょう。
また、わき毛や胸毛など、範囲の狭い場所の脱毛には、脱毛器が向いています。
ワックスや脱毛シートに比べると、痛みも感じにくくて安心です。
特にフラッシュ脱毛は、毛の色が濃いほど反応するので、わき毛などのしっかりしたムダ毛にも対応します。
わき毛は1日で0.3ミリのスピードで伸びるといわれているため、頻繁に脱毛しなければいけません。
カミソリで頻繁に剃ると肌荒れをしやすくなりますし、ワックスなど痛みが強い脱毛を定期的に行うのは、なかなか大変なことです。
それぞれの部位によって範囲や毛質が違うため、それらも考慮すると効率よく脱毛ができます。
家庭用脱毛器は、さまざまな部位に対応していますが、処理できる範囲が決まっているので、広範囲に脱毛したい部分を処理するためには時間がかかります。
メンズ脱毛の気になる事情とは?
脱毛に興味があるけれど、実際のメンズ脱毛事情が気になるという人も多いのではないでしょうか。
最近は、男性でもムダ毛が気になる人が多いようで、メンズ脱毛のコースがあるサロンや、男性スタッフのみのメンズ脱毛専門サロンも登場しています。
女性スタッフやほかの女性客に見られるのがなんとなく恥ずかしいという人でも、男性スタッフしかいないサロンなら安心できるでしょう。
男性のためのメンズ脱毛コースなら、効果も期待できるのではないでしょうか。
また、脱毛といっても、気になる範囲すべてのムダ毛をなくしてしまうだけではありません。
腕や脚の毛が気になるけれど、ツルツルなのも不自然な気がするという場合は、好みに合わせて脱毛する量を決められます。
毛深すぎて水着やハーフパンツをためらっていた人でも、自然に毛の量を減らせます。
髭を毎日処理するのは面倒だけど、全くなくなるのも嫌だという場合は、好きなかたちを残して余計な部分のみ脱毛することも可能です。
いきなりサロンに行くのは抵抗があるなら、まずはセルフから始めましょう。
サロンだけでなく、脱毛用品にもメンズ用が増えています。
女性と比べて毛質が太くて濃い男性のためにつくられた製品なので安心です。
また、髭用に髭を薄くする「抑毛ローション」もいくつか出ているのでチェックしてみてください。使い続けることで髭を薄くする効果が期待できます。
サロンに行かなくても気軽にできるセルフ脱毛ですが、それぞれの使い方をきちんと把握して、正しく使いましょう。
せっかく脱毛してムダ毛のない綺麗な肌になったのなら、脱毛後の肌を守るためのアフターケアもしっかり行い、肌荒れを防ぐことも大切です。
脱毛男子は増えていますから、気になる人は恥ずかしがらずにムダ毛ケアを行ってみましょう。