女性と比べて男性はムダ毛が生えていても問題ないと考えている人が多いですが、ムダ毛を薄くしたいと感じている人も増えてきています。
男性であってもよりきれいに自分を見せることに興味を持っている場合は、ムダ毛の処理をしっかり行いたいと考えるのは自然なことでしょう。
男性のムダ毛を処理する方法にはいくつか選択肢があります。
そこで、ムダ毛の処理の方法について、バリカンや抑毛ローション、レーザー脱毛などについてご紹介します。
合わせてどの程度薄くするのが自然なのか、ムダ毛を薄くする場合の注意点などについてもお伝えします。
ツルツルよりも自然?
男性がムダ毛を処理する場合、女性とは違う仕上がりを目指した方がよいケースがあります。
女性のムダ毛の処理の基本は、完全にムダ毛を除去してツルツルの肌にすることですが、男性の場合はツルツルにすればよいというものでもありません。
人によっては、ツルツルにしてしまうのは抵抗があるという人もいますし、ムダ毛を薄くしたい気持ちはあってもムダ毛の処理をしていることはなんとなく恥ずかしいので周囲には悟られないように処理したいという人もいるでしょう。
では、男性の場合はどの程度ムダ毛を薄くするのが自然なのでしょう?
人によって好みは分かれますが、まずは「ムダ毛があることは認識できるがまったくないわけではない」という程度の目立たなさを目指すとよいでしょう。
濃いムダ毛があった人がある日突然ツルツルの肌で登場すれば、周囲はかなりの確率で気がつくはずです。
そういった事態を避けるためにも、目立たない程度になるまで徐々に薄くしていくことをおすすめします。
徐々に薄くしていく方法は主に2つあげられます。
1つ目は、すきばさみやすきカミソリを使って処理をする方法です。
すきばさみやすきカミソリを使うことによって一気にムダ毛がなくなることを防げますし、どの程度薄くするかを調整することも可能になります。2つ目は抑毛ローションを使用する方法です。
この方法についての詳細は後述しますが、抑毛ローションを使用することによって徐々にムダ毛を薄くすることが可能になります。
自然な形でムダ毛を薄くしたいと考えている人は、これらの2つの方法のどちらかをまず試してみるとよいでしょう。
どちらの方法もコストは高くありませんので、気軽に試せるはずです。いきなりツルツルになって恥ずかしい思いをすることを避けたい人は、自然な形でのムダ毛処理を目指すことをおすすめします。
バリカンで薄くする
ムダ毛の処理の基本は、ムダ毛を取り去ることです。
取り去る方法は3種類あります。1つ目は毛根からムダ毛を絶つために脱毛する方法、2つ目は毛を剃ってしまう方法、そして3つ目は毛を刈り取る方法です。
このうち1つ目の脱毛と2つ目の剃る方法は、処置をした部分のムダ毛については処理した直後まったくなくなります。
そうすると、ムダ毛が薄くなったというよりムダ毛がなくなったという印象になってしまいます。
ムダ毛を薄くすることが目的ではなく除去したい場合はそれでも構わないでしょうが、単にムダ毛を薄くして目立たなくしたいと考えている人にとってはふさわしくない方法といえるでしょう。
もちろん、脱毛でも剃っても、やり方によっては薄く見せることができますが、それなりの技術が必要になります。
その点、3つ目の刈り取る方法の場合は、刈り取り方法によって薄く見せることは簡単です。
単に刈り取るだけでは完全にムダ毛を除去することはむずかしく、ムダ毛の一部は残るのが普通です。
刈り取る方法のこの特性は、ムダ毛をなくすのではなく、ムダ毛を薄く見せたいという人には役に立つでしょう。
刈り取る方法としては、バリカンがおすすめです。バリカンを使用するメリットは2つあります。
1つは、一度にたくさんの面積を刈り取ることができるため、短い時間で処理ができることです。
ムダ毛の処理に時間をかけたくない男性とってはありがたいメリットといえるでしょう。もう1つは、どの程度ムダ毛を残すのかが調整しやすい点です。
バリカンの刃を変更することによって、どの程度の長さのムダ毛を残すのかを調整できますので、高度な技術がなくても簡単に調整できる点がメリットといえます。
バリカンを使うと毛の長さが揃って不自然になるのではと不安を感じる人がいるかもしれませんが、毛の長さが揃ってもムダ毛は生える方向が均一ではないため自然に見えるでしょう。
抑毛ローションで薄くする
ムダ毛を薄くするには、抑毛ローションを使用して薄くするという方法もあります。
抑毛ローションとは、生えているムダ毛を薄くして目立たなくしてくれるローションで、毛根などにダメージを与えて脱毛するのではなく、ムダ毛そのものに働きかけて毛を薄く見せてくれる効果が期待できるものです。
また、薄く見せてくれる効果だけでなく、新しい毛が生えてくるのを抑制する効果もあるといわれています。
継続的に利用することでムダ毛の内部、毛乳頭へ浸透していき、次に生えてくる毛を細くしてくれる効果が期待できるのが抑毛ローションです。
脱毛や除毛をしてくれるわけではありませんので、繰り返し使用する必要があります。そのため、効果を実感できるまでには時間がかかることは知っておく必要があるでしょう。
抑毛ローションを使用するメリットは3つあげられます。1つ目は気軽に始められることです。
販売されている抑毛ローションはお手頃な価格のものが多く、費用を気にすることなく始められる点はメリットといえます。2つ目は抑毛効果だけでなく美肌効果も期待できる点です。
脱毛のあとのアフターケアとしても使用できますし、ローションですので保湿効果も期待できるでしょう。
男性の場合は美肌効果を期待する人は少ないでしょうが、肌を痛めないという点はメリットです。
3つ目は肌が敏感な人でも使用できる可能性が高い点です。
カミソリ負けする人や毛を抜く刺激には耐えられないという人にはおすすめの方法といえます。
しかし、デメリットもあります。
それは、脱毛などと比較すると劇的な効果を感じることは少なく、効果を実感できるまで長期間使用し続ける必要があることです。「来月までに薄くしたい」といった状況でなく、じっくり取り組める人に向いている方法でしょう。
レーザー脱毛で薄くする
ムダ毛を薄くしたい男性は、レーザー脱毛で薄くするという方法もあります。
レーザー脱毛とは、毛根に高出力の光線を照射して脱毛する方法です。
出力が強いため、クリニックなどの医療機関でないと処置は受けられず、料金も比較的高めになることが特徴です。
脱毛と聞くと、「ムダ毛がすっかりなくなってツルツルで不自然な仕上がりになるのでは」と不安を感じる人もいるでしょうが、その心配は無用です。
仕上がり具合について医師と相談し、どの程度薄く見えるようにしたいかを確認しておけば、自然なムダ毛にすることができるでしょう。
レーザー脱毛によってムダ毛がなくなった部分は、永久に毛が生えてこなくなるわけではありません。
一定の基準をクリアすれば永久脱毛と呼んでもよいことになっていますので、永久脱毛といえども完全に「永久に生えてこない」というわけではないのです。
それでも、レーザー脱毛をして理想的なムダ毛の薄さを実現したあとは、一定期間その状態が継続することが期待できます。
そのため、手入れに関してはかなり楽になるでしょう。ある程度多額のコストを支払っても楽をして薄いムダ毛の状態を維持したいと考えている人には適している方法だといえます。
また、レーザー脱毛だけでなくフラッシュ脱毛をするという選択肢もあります。
こちらは光線の出力がレーザーよりも低いため、効果はレーザー脱毛よりも落ちるのが一般的ですが、メンズ脱毛エステサロンなどでも多く採用されている方法ですし、料金もレーザー脱毛より安いため、気軽に試すことができるでしょう。
フラッシュ脱毛は、機材を購入することで自宅でも処理することができます。自宅でできるのであれば時間を気にせずできますし、ランニングコストも気にならなくなるメリットがあります。
クリニックやエステサロンに通うのが難しい人は、試してみるとよいでしょう。
剃ったり抜いたりはだめ?
ムダ毛を薄くしたい男性のなかには、手っ取り早く薄くしたいと考えて、自分でカミソリを使って剃ったりピンセットなどで抜いたりする人もいるでしょうが、その方法はあまりおすすめできません。
部分的にカミソリで剃ったりピンセットで抜いたりすると、その時はムダ毛が薄くなります。
しかし、時間が経つと剃ったり抜いたりした毛はまた生えてきます。
再度生えてくるだけであれば問題ないのですが、やり方によっては以前よりも濃いムダ毛が生えてきてしまい、ムダ毛が薄くなるどころか濃くなってしまう可能性があります。
カミソリで剃る場合の多くは、実際にムダ毛が濃くなるのではなく、剃った断面がそのまま毛の先端に残ることになり、毛先が太くなってしまうため濃くなったように見えるのです。
そのため、カミソリで剃るのは逆効果といえるでしょう。
どうしてもカミソリで剃りたい場合は、先に入浴したり蒸しタオルを使ったりしてしっかりと肌やムダ毛に水分を与え、剃毛ローションやクリームを塗ったあと、毛の生えている方向に剃り、そのあとで逆剃りをするという手順を守ってムダ毛の処理を行う必要があります。
また、ピンセットなどで脱毛する場合は、毛根や肌を痛めることになってしまいます。その結果、肌を守ろうして以前よりも太いムダ毛が生えてくることがあります。
そうなれば、毛を抜くことによってどんどんムダ毛を濃くしてしまう事態を招いてしまうことになります。ムダ毛を自分で抜くのはできるだけ避け、脱毛クリームを使うかレーザー脱毛やフラッシュ脱毛をするのがおすすめです。
ムダ毛の処理をしたいと考える場合、自分に合った方法はどれかをしっかり検討した上で、正しい方法でムダ毛の処理を行うことが大切でしょう。