脱毛にデメリットはあるのでしょうか?
最近は、女性だけではなく男性も脱毛をする人が増えてきています。
男性が脱毛する部位はヒゲが多いのですが、これはやはり毎朝ヒゲを剃る煩わしさから解放されたいからでしょう。
おしゃれなヒゲを生やしている人もいますが、似合う人と似合わない人がいます。
また、男性のヒゲを嫌う女性もたくさんいるため、できればヒゲをなくしたいと思う男性は多いのです。
また、おしゃれな男性のなかには、すね毛を脱毛して、ハーフパンツを穿きこなしたいと考える人もいます。
男性が脱毛するメリットはほかにもたくさんありますが、その反面デメリットもあります。
具体的にどんなデメリットがあるのか、ご紹介していきましょう。
目次
男性脱毛のデメリット
コストと時間のデメリット
一般的に、男性の脱毛は女性の脱毛よりも料金が高いです。
理由のひとつとして、男性は女性よりも毛が太くて量が多い点が挙げられます。
髪の毛以外の毛は、男性ホルモンの分泌量が多ければ多いほど濃くなります。
そのため、男性の毛をしっかりと脱毛しようとすると、どうしてもコストが多くかかるのです。
このコストがデメリットと感じられるかもしれません。
料金だけでなく、時間がかかるというのもデメリットでしょう。
男性のほうが女性よりも身体が大きく肌の面積が広いため、同じ部位を脱毛するにしても男性のほうが、より多くの時間がかかります。
ひとりのスタッフが最初から最後まで施術をしてくれるのか、複数人がかりでスピーディーに施術を行うのかは、脱毛サロンによって異なると思いますが、どちらにせよ、利用者の身体が大きければ大きいほど、人件費も多く発生します。
それから、脱毛完了までの期間がかかるのも脱毛のデメリットといえます。
脱毛にたった1回行っただけでは、ツルツルのきれいな肌になることはほぼ不可能でしょう。
毛には周期があるため、何回も通わなければまた毛が生えてきます。
何回通えばいいのかは、個人差がありますし、部位によって違うので断言することはできません。
ヒゲをフラッシュ脱毛する場合なら、毛が薄めの人でも5〜6回、毛が太い人ならば10回は通うことになると思われます。
2カ月に1回通うとしたら、1〜2年程度かかるでしょう。
レーザー脱毛の場合、フラッシュ脱毛よりも効果が高いとされているため、通う回数は少なくなることが多いです。
とはいっても、5〜6回は通わなければならないこともあります。
しかし、そのころにはほとんど毛が目立たない状態になっているはずで、フラッシュ脱毛のように10回以上通うことはまれです。
だいたい1年〜1年半程度の期間で完了できるでしょう。
このように、ある程度の期間、クリニックやサロンに通わなければならないのも、脱毛のデメリットと言えます。
ここまでの内容を読んで、デメリットばかりが多く、お金と時間がもったいないと思った人がいるかもしれません。
しかし、それをいうなら毎朝ヒゲの処理をする時間も、もったいないはずです。
一旦脱毛すれば、その後の生活が楽になります。ヒゲを脱毛すれば、朝の忙しい時間に余裕が生まれるでしょう。
お金と時間を大切にしたい人にこそ、脱毛はおすすめなのです。
日焼けのデメリット
脱毛をしているあいだは、日焼けができないというのもデメリットです。
もし施術部位に日焼けをしてしまうと、当日脱毛サロンに行ってから施術を断られてしまうことがあります。
女性はたいてい日焼け対策をしているので、断られる確率は低いですが、男性の場合なにも対策をとっていない人が多く、断られてしまう人が非常に多いようです。
なかには、日焼けで施術ができなかった人の数を紙に書いて、貼り出している脱毛サロンもあるようです。
なぜ日焼けをしているだけで、施術を拒否されてしまうのでしょうか。
この理由を理解するには、まず脱毛の仕組みを知っておかなければなりません。
フラッシュ脱毛にせよレーザー脱毛にせよ、レーザーは黒いものに反応するようになっています。
毛や毛根は黒いため、脱毛機器は黒いものを感知してレーザーを照射するようにできているのですが、日焼けをしていると肌までもが黒いものと認識され、レーザーが照射される恐れがあるのです。
日焼けをしているところにレーザーが照射されると、火傷を負うリスクがあります。
火傷を防ぐためにはレーザーの力を弱めればいいのですが、そうすると脱毛効果も低くなってしまい、わざわざ脱毛サロンで施術をする意味がなくなってしまいます。
また、レーザーの力を弱めることで毛嚢炎(もうのうえん)になってしまうリスクもあります。毛嚢炎とは、毛包の奥に細菌が入り込んで起こる炎症です。毛嚢炎が治るまでは、次の施術ができません。
加えて、日焼けをした状態だと施術時の痛みが大きくなるともいわれています。
日焼けをしていない白い肌でも、人によっては脱毛時に痛みを感じることがあります。
日焼けをした状態で脱毛をしようものなら、広範囲の肌に激しい痛みを感じるであろうことは、想像に難くありません。
これらのような理由から、日焼けをしているときの脱毛は、危険が大きすぎると考えられています。
普段は日に焼けるのが好きという人も、脱毛をするときは日焼け対策をしっかりと行いましょう。
毛が生えてこないデメリット
完璧に脱毛をしたら、100%ではないにしろ、その部位にはもう二度と毛が生えてこなくなる可能性が高いです。
これがデメリットであるかどうかは考え方によるかもしれません。
それまで頑固な毛に悩んでいた人にとっては嬉しいことではありますが、将来後悔する可能性がないとはいえないため、場合によってはデメリットにもなり得ます。
たとえば、ヒゲ脱毛を終えたあとに、ヒゲの男性がタイプだという女性を好きになってしまったときです。
多くの女性はヒゲを嫌う傾向がありますが、「ヒゲが生えている男性の方が好き」という女性もいます。
このような女性は少ないですが、万が一そのようなひとを好きになってしまったときのショックは大きいでしょう。
ですが、そのあたりを割り切れるのであれば、気にせず脱毛してしまってもいいのかもしれません。
また、若いときはヒゲが似合わなかった男性でも、年齢を重ねていくと渋みが出てきて、ヒゲが似合うようになる可能性があります。
実際におじさんと呼ばれる年齢になったとき、「ヒゲがあったほうが格好いいのに」と、周囲からの声に後悔するケースも考えられます。
最近は、おしゃれな付けヒゲも販売されてはいるものの、本物のヒゲがあるに越したことはありません。
将来、ダンディなおじさんになりたいと思っているなら、よく検討してからの施術をおすすめします。
乾燥肌になるデメリット
脱毛することにより、乾燥肌になる可能性が高まるというデメリットも存在します。
施術において照射されるフラッシュやレーザーは、熱を持っています。そのため、照射された部位の肌は水分を奪われ、乾燥してしまう恐れがあるのです。
また、毛根を破壊するという行為も、乾燥を引き起こす原因となります。
脱毛サロンでの施術は、エネルギーを受けることで固まるという毛根の性質が利用されています。
毛根を固めることによって、毛が生えにくくなるというメカニズムです。
ムダ毛はタンパク質でできているのですが、タンパク質を固めるには大量の水分が必要になります。
そのため、脱毛をすると肌の水分が失われることは避けられないのです。
脱毛をする以上、乾燥してしまうものは仕方ありません。大切なのは、その後のスキンケアです。
脱毛サロンのスタッフにもアドバイスを受けると思いますが、脱毛した当日は、肌が非常にデリケートな状態になっています。
そのため、その日の入浴ではできるだけ湯船に浸からず、水か低温のシャワーで済ませたほうがいいでしょう。
身体を洗うときも、ゴシゴシとこすってはいけません。手の中で泡を立て、肌の上を転がすようにして洗ってください。
翌日以降、赤みや腫れが引いていれば、いつも通り入浴してかまいません。
そして、お風呂上がりには保湿を行うのが非常に重要となります。
まず化粧水をつけてから、できれば乳液やクリームなどを塗ってください。
せっかく化粧水を塗っても、乳液やクリームを塗ってフタをしなければ、肌の水分が逃げ出してしまう可能性があります。
普段スキンケアをしない男性も多いと思いますが、せめて脱毛をしているあいだだけは気をつかいましょう。
また、水をたくさん飲むことも肌の保湿につながります。
冷たい水は血行が悪くなる恐れがあるので、できれば温かい飲み物がおすすめです。
温かい飲み物を飲むことで新陳代謝が促進されたり、血行が良くなったりするだけではなく、保湿成分の増加も期待できます。
このように肌のケアをそれまで以上に心がけなくてはならなくなるのも、脱毛のデメリットと言えるかもしれません。
医療レーザー脱毛による痛みのデメリット
医療レーザー脱毛は、痛みを伴うというデメリットがあります。
初回の説明では、「輪ゴムでパチンと弾かれるような痛み」と説明されるかもしれません。
しかし、痛みの感じ方は人それぞれで、「失神しそうなくらい痛かった」と言う人もいれば、「ほとんど痛くなかった」と言う人もいます。
また、部位によっても感じる痛みの強さが異なり、毛が太い部位は痛みが強くなりやすいようです。
特にデリケートゾーンは、痛みが大きくなります。
そのため、その部分の施術については、より脱毛のデメリットを強く感じるかもしれません。
ただ、脱毛を何度か繰り返すうちに、痛みはだんだんと軽減されていくのが一般的です。
それに、どうしても痛みに耐えられない場合は、スタッフに伝えれば出力を下げてくれます。
もしそれでも怖いという人は、麻酔をしてもらうといいでしょう。
麻酔といっても、注射や点滴とは違います。
医療レーザー脱毛で使用される麻酔は主に2種類で、笑気麻酔とクリーム麻酔があります。
笑気麻酔では笑気ガスを吸引し、お酒を飲んだときのような状態になります。
これにより痛みへの不安が軽減されるうえに、痛み自体も感じにくくなります。
吸引をやめるとすぐに醒めますし、濃度を自由に設定できるため、副作用やリスクが少ないといわれています。
クリーム麻酔は、塗布後30分くらいから皮膚の感覚が鈍くなります。
施術後しばらくはしびれが続きますが、5〜6時間程度でおさまるでしょう。
料金はクリニックや施術部位によって異なりますが、だいたい2〜3千円ほどになります。
注意しておきたいのは、麻酔で完全に痛みがなくなるわけではないということです。
特にデリケートゾーンのように毛が太い部位は、麻酔をしても痛みを感じる場合があります。
とはいえ、痛みが軽減されることは確かなので、痛みが怖いなら麻酔をお願いしてみるといいでしょう。
まとめ
脱毛にはデメリットもいくつか存在しますが、ちょっとした工夫でそれらのデメリットは解消できることも少なくありません。
また、デメリット以上に得るものも大きいです。
たとえば、カミソリでの処理をいつまでも繰り返していると、肌を傷めますし、時間ももったいないです。
早めに脱毛して、ツルツルのきれいな肌を手に入れた方が、結局は得という考え方もあります。
あらかじめデメリットも知ったうえで、脱毛するかどうかを決めましょう。