「毎日のヒゲそりが面倒……」、「彼女から胸毛が気持ち悪いといわれた」などの理由で、最近は男性でも脱毛に興味を持つ人が増えてきました。
意外に思うかもしれませんが、男性の中にはデリケートゾーンの脱毛に興味を持つ人も多くいます。
今や脱毛は女性だけのものではありません。
しかし、男性は毛が密集しているため、脱毛処理の回数も多く、脱毛する際の痛みは女性よりも強いといわれています。
どうせ脱毛するなら少しでも痛みを軽減したいと思うのではないでしょうか。
痛くない脱毛方法の種類とその効果をまとめてみました。
脱毛に興味のある人、脱毛する際に痛くて困っている人はぜひチェックしてみてください。
痛くない脱毛方法の種類とは
脱毛方法は大きく分けて「剃る」、「抜く」、「溶かす」の3種類があります。
「抜く」以外の脱毛方法はほとんど痛くありません。
痛くない脱毛方法には、家庭で自己処理する方法もあれば、脱毛サロンや専門医に施術してもらう方法もあります。
家庭で自己処理する方法で最もポピュラーなものがカミソリやシェーバーでの脱毛で、誰でも簡単にできる脱毛方法になります。
ただし、皮膚の表面に出ている毛を剃るだけなので、翌日には生えてくるのがデメリットです。
カミソリで毛を剃ると根元の一番太い部分が切断され、その部分がそのまま伸びてきます。
脱毛前よりも毛が濃くなったと感じるのはそのためです。
次に手軽にできる脱毛方法は脱毛クリームを使った自己処理です。
脱毛したい部分にクリームをぬり、一定の時間を置くと毛が溶けていきます。
その後、専用のヘラやスポンジでクリームと一緒に毛を落としていきます。
カミソリと比較して、毛穴の奥までクリームの成分が浸透するため、カミソリで剃ったときのような青々とした剃り跡は残りません。
また、脱毛後の毛先も細くなっているため、次に生えてくるときも目立ちにくいというメリットがあります。
そのほかの痛くない脱毛方法としては脱毛サロンでの光脱毛の施術が挙げられます。
光脱毛とは3つある毛周期のなかで成長期の毛根に光を当てることで、毛の再生力を弱くするものです。
お金はかかりますが、自分で処理するよりも肌に負担をかけずにキレイに脱毛できる点が大きなメリットです。
専門医に施術してもらう脱毛で痛みをともなわないものには、医療用レーザーで脱毛するバジル脱毛があります。
一般的に医療用レーザーでの脱毛は痛いというイメージがありますが、バルジ脱毛では、毛根のなかの毛の発育を司る幹細胞にあるバルジ領域を徐々にレーザーで熱を加えながら処理していきます。
そのため、従来の医療用レーザーと比較して肌への負担も少なく、痛くない脱毛方法として最近注目を集めています。
痛くない脱毛器の効果
通院や脱毛サロンに通う時間はないけれど、しっかり脱毛したい人にオススメする痛くない脱毛方法は脱毛器を使用するものです。
家電量販店にいくといろいろな種類の家庭用脱毛器があります。
家庭用脱毛器は大きく分けて6種類あります。1つは脱毛したい部分に光を当てて、その熱で毛根を破壊するフラッシュ式。
2つ目は毛根のメラニンに反応するレーザーを脱毛する部分に当てて毛根を破壊するレーザー式。
3つ目は、先端の熱線で毛根を焼切るサーミコン式。
4つ目が毛根のバジル領域に徐々に熱を加えて処理するバジル式。
5つ目が、毛をピンセットにはさんでその部分に電流を流して毛根の内部の組織を破壊する高周波式。
6つ目がピンセットに毛根をはさみ振動させることで脱毛を行う超音波式です。
処理の手間や、価格、実用性の面から実際に販売されているものは、フラッシュ式とレーザー式の脱毛器がほとんどです。
痛くない脱毛をするのであればフラッシュ式の脱毛器を選びましょう。
価格はものにもよりますがだいたい3万円から10万円で購入できます。
フラッシュ式の脱毛器の大きな特徴は1回のショットで広範囲に光をあてられて、処理の手間がかからない点です。
女性と比較して体毛が濃い男性にとって処理の手間がかからないことは大きなメリットといえます。
人にもよりますが、1回のすね毛の処理は10分程度と短時間ですむでしょう。
胸毛、すね毛など体毛が広範囲に及ぶ部分のムダ毛を手早く処理したい人にオススメです。
しかし、レーザー式の脱毛器と比較して光の照射効果が弱いため、効果を実感するのに時間がかかるというデメリットもあります。
回数を重ねることで徐々に毛が細くなっていき、毛が生えにくくなるため、効果を実感するのは4~5回処理をしてからといわれています。
また、フラッシュ式脱毛器の仕組みは脱毛サロンで施術する光脱毛と変わりません。
そのため、毛周期の成長期に合わせて処理を行わないと思うような効果が出ない場合もあります。
脱毛クリームの効果
脱毛器の購入やエステサロンに通うお金がもったいないと感じる人にオススメする痛くない脱毛方法は脱毛クリームです。
脱毛クリームは正しい使い方をしなければその効果は発揮できません。
まずは使用前にパッチテストを行います。
どんなに効果があっても肌にあわないものを使用したら炎症や肌荒れなどの肌トラブルの原因となるため、必ず使用前にパッチテストは行いましょう。
脱毛したい部分に10円玉程度の大きさでクリームを塗ります。
パッケージに書かれた使用時間を過ぎたらクリームをふき取り、翌日まで様子を見ます。
翌日になっても肌に変化がなければそのまま使っても問題ありません。
実際に使う前には脱毛したい部分を清潔にします。肌が汚いとクリームをぬったときに毛穴に雑菌が入ってトラブルの原因になりかねません。
また、肌がぬれた状態だとクリームの効果が薄れるため、必ず乾いた肌にクリームをぬるようにしましょう。
肌の汚れや水分を取りのぞくのと同じタイミングで、脱毛する部分の肌と毛も温めておきます。
そうすることで毛穴が広がり、脱毛クリームが毛穴の奥まで浸透してキレイに脱毛できます。クリームをぬって一定の時間が経ったら付属のヘラやスポンジを使って毛をふき取ります。
脱毛クリームを落とすときに注意したいのが、クリームをぬった肌はデリケートな状態になっているということです。
そのため、落とすときは力をいれずに優しく落としましょう。肌をこするように落とすと肌のかぶれや炎症を招くことになります。
クリームをぬったあとのアフターケアも忘れずに行いましょう。
脱毛クリームには毛のたんぱく質を溶かす成分が含まれています。
この成分は肌の角質も一緒に溶かしてしまうため、脱毛クリームをぬった後の肌は非常にデリケートな状態になっています。
肌トラブルをふせぐためにも脱毛した部分を保冷剤などでしっかり冷やして、その後、ボディクリームをぬって保湿するようにしましょう。
正しい手順で脱毛クリームを使えば、クリームの成分が毛穴の奥に浸透して、根元の毛を細くします。
そのため、脱毛後の毛穴が目立たないだけでなく、次に生えてくる毛も細くなります。
太い剛毛に悩んでいた人には効果のある脱毛方法といえます。
光脱毛の効果
肌に負担をかけずにキレイに処理したい人にオススメの痛くない脱毛方法は、エステサロンでの光脱毛です。
別名でフラッシュ脱毛、IPL脱毛と呼ばれることもあります。
エステサロンで使用する施術はほとんど光脱毛になります。
レーザー式脱毛と同じで脱毛したい部分の毛に光を照射して処理する点は変わりません。
しかし、レーザー式脱毛が狭い範囲で強い光を照射するのに対し、光脱毛は500から1200nmの広域波長の弱い光を脱毛部分にあてていきます。
そのため、施術中の痛みもなく肌にも負担をかけない脱毛方法といわれています。
また、脱毛時に毛穴が引き締まりキメが細かくなるというメリットもあります。
光の照射範囲が広いため、一回の施術時間が短い点も大きな特徴です。
光脱毛はレーザー式脱毛よりも安く、施術の痛みも少ないため、男性、女性問わず人気のある脱毛方法です。
しかし、光の出力が弱いので、レーザー式脱毛と比較して施術回数が多くなります。
脱毛する場所にもよりますが、だいたい2~3カ月に1度の頻度で通い、完了するまでに1~2年かかると考えておけばよいでしょう。
光脱毛は医師免許のないエステティシャンでも施術できるため、あくまでも医療行為ではなく美容行為です。
レーザー式脱毛とちがい永久脱毛を保証するものではありません。
照射する光の量が少ないことから肌に負担がかからない反面、時間が経つと産毛が生えてしまう可能性もあります。
また、照射する光はメラニン色素に反応するので、日焼けした肌で施術を行うと肌トラブルを招く危険もあります。
アトピー性皮膚炎やアレルギーがある人にとっては光脱毛の刺激が強すぎる場合も考えられます。日焼けをしていたり、肌が弱かったりする人は施術を受ける前に医師に相談するようにしましょう。
全く痛くないわけではないという注意点
フラッシュ式脱毛器や光脱毛は痛くないといわれていますが、全く痛みを感じないわけではありません。
あくまでもレーザー式脱毛やニードル式脱毛と比較して痛みが少ないといわれているだけです。
光脱毛を経験した人でも「痛みをぜんぜん感じなかった」と答える人はほとんどいません。
施術の際は多少の痛みはともないます。
しかし、他の脱毛方法ではあまりの痛さに途中で施術を断念する人もいますが、光脱毛は痛みが原因で施術を中断する人はほとんどいないといわれています。
痛みの程度は施術する部位や同じ光脱毛でも脱毛方式によりちがってきます。
専門医やエステティシャンによると男性、女性問わず毛が密集している部分の施術で痛みを訴える人が多いようです。
男性の脱毛ではひげ、ほほ、鼻下、あごなどの顔周りやビキニライン、性器周辺のデリケートゾーンは、光脱毛でも痛みを感じやすいとの声をよく聞きます。
ただし、耐えられないほどの強い痛みではありません。光脱毛の痛みでよく表現されるのが「ゴムではじかれたような痛み」です。
また、光脱毛は大きく分けて2種類の方式があります。1つはIPL脱毛と呼ばれる方式でインテンス・パルス・ライトという光をメラニン色素にあて、毛乳頭を破壊して脱毛するものです。
もう1つはSSC脱毛と呼ばれる方式です。
SSC脱毛では抑毛成分を含むジェルを肌に塗って、メラニン色素に反応する光を照射します。
美肌効果もあり肌への負担も少ないのはSSC脱毛です。施術中に痛みを訴える人が多いのはIPL脱毛だといわれています。
それでも、痛みを感じるのは毛が密集する部分だけで、チクッとする痛みを感じる程度です。
SSC方式で施術した人の話を聞くと痛みをほとんど感じなかったという声をよく耳にします。
施術の痛みを可能な限り軽減したい、肌への負担を減らしたい人は同じ光脱毛でもSSC方式で施術することをオススメします。
自己処理やエステサロンでの施術のいずれの方法でも痛くない脱毛方法はあります。
これを機に脱毛してムダ毛処理の手間を省いてみてはいかがでしょうか。
ムダ毛がなくなることで好感度がグッとアップするかもしれませんよ。