コラム

メンズ脱毛に必要な回数とは?

 

脱毛の回数

かつては脱毛と言えば女性が行うものでしたが、男性の美意識が高まるとともに、脱毛に興味を持つ男性が増えています。

男らしいイメージを持っていたムダ毛ですが、毛のない清潔な肌を求める人が、男性にも増えてきているのです。

ムダ毛処理の手間を軽減させたい、次の夏までに爽やかな印象を与える肌を手に入れたい、リゾート地への旅行までに脱毛を終わらせたい、と考えている人も少なくないでしょう。

そこで、事前に知っておきたい、脱毛の施術が完了するまでに必要となる回数についてご紹介します。

毛周期と脱毛の関係

毛周期

一度生えた毛は常に生え続けているように見えますが、通常、生えた毛はその後抜け落ちます。

そして毛が抜け落ちた後で再び新しい毛が生えてきているのです。

一般的に毛が生えて抜け落ちるまでの間にはある一定のサイクルが存在しています。

このサイクルが「毛周期」です。

毛周期

毛周期は毛が生え育つ「成長期」、毛の成長が弱まり抜け落ちる「退行期」、抜け落ちた後、次の成長期までの待機期間となる「休止期」の3つの期間があり、これが何度も繰り返されています。

成長期に入ると毛細血管から栄養を吸収することにより毛母細胞が分裂し、皮膚の表面から毛を生えさせます。

しかしその後、毛母細胞の分裂が衰えて止まってしまうことで退行期に入るのです。毛の成長の衰退とともに、毛とつながっている毛乳頭との結びつきは弱くなります。

そして、やがて毛が抜け落ちていきます。退行期が終わると完全に細胞分裂はストップしてしまいます。

ここからが休止期です。新たに毛が生えることはなく、毛の成長を待っている状態となります。

新しい毛は、再び訪れる成長期初期に生え始め、残っていた古い毛を押し上げ毛穴から押し出します。

そして、成長期後期頃になると、太くしっかりとした毛が毛根から伸びた状態となるのです。

毛周期と脱毛の関係

脱毛ではこの毛周期のサイクルを利用して施術を行います。3つある期間のうち、成長期に的を絞った施術を行うのです。

これは、脱毛の施術方法として多く利用されるレーザー脱毛や光脱毛が、メラニン色素に反応することで出る熱を利用した処理方法であることに理由があります。

脱毛効果をより高めるためには、レーザーや光の反応をできる限り良くすることが効果的です。

成長期の毛はメラニン色素が多く含まれているため、レーザーや光の反応がよく、毛根や毛包により強いダメージを与えることが可能となり、高い脱毛効果が期待できるようになるのです。

脱毛の方法と回数

さまざまな脱毛方法

フラッシュ脱毛とレーザー脱毛

プロによる脱毛の方法にはいくつかの種類があります。

一般的に多く利用されているのがフラッシュ脱毛と呼ばれる光脱毛や、医療機関でのみ受けることができるレーザー脱毛です。

他にもニードル脱毛と呼ばれる電気と針を使用した脱毛方法もあります。

ムダ毛を処理したいと考える際、それぞれの方法ではどのくらいの回数で施術完了となるのか気になる人もいることでしょう。

レーザー脱毛や光脱毛で、より高い効果を得るためには、毛周期の中の成長期に入った時期を見計らって施術を行います。

このため短期間では回数を増やしたところで効果的な処理をすることはできません。

成長期に施術が終わったら、次の施術は再び成長期が訪れる時期を待つ必要があります。

毛周期による脱毛回数の違い

毛周期の期間は部位によって異なります。

例えば頭髪は期間が長く、数年単位と言われています。

対して脱毛をしたいといわれるような体の部位の毛周期については、個人差があるものの、一般的に2カ月から3カ月が平均といわれています。

強い出力で毛根にダメージを与えるレーザー脱毛の場合、一般的に施術は2カ月おきに行い、回数は通常5回程度です。

ただし、のような毛の成長が早い部分は1カ月おきに行うケースも多いため10回から12回程度となります。

完全な髭処理を行いたいというときには20回程度の施術が必要となる場合もあります。

光脱毛の場合にはレーザーと比べると出力が弱いため2カ月おきで5回から6回おこなうと気にならない程度まで処理することが可能です。

完全な処理を望む場合にはそれ以上の期間が必要となります。の場合には目立たなくなるまでに12回から15回程度みておくと良いでしょう。

ニードル脱毛は毛穴1つ1つに対して針を1本ずつ刺していく手間のかかる施術方法です。

このため、1日に対応することができる範囲が限られていて、施術したい部位と毛の量により期間も回数も変わります。

たとえば毛量が少ない人が脛(すね)の施術を1日に1時間から2時間程度受けた場合、回数は5回から10回程度です。男性の中でも特に毛深い人の場合には30回程度かかることもあります。

実際に必要となる回数は、クリニックやサロンによって異なります。また、個々の毛の量や部位によっても変わりますので事前に相談をしてから施術を受けると安心でしょう。

脱毛のメリット

男性が脱毛を行うことにより得られるメリットとして3つのポイントが挙げられます。

1.手入れが簡単になる

髭剃り

1つ目が日々のお手入れの煩わしさから開放されることです。

男性の中には毎日の髭剃りの処理を面倒に感じている人も少なくないことでしょう。

髭が濃く、朝しっかりと剃って出かけても夕方頃になると再び髭が生えてきてしまうというような、日々の努力が報われないケースもあります。

そのような人たちにとって脱毛は魅力のある施術でしょう。精神的な煩わしさのみならず、髭剃りをするために費やす時間も節約することができるからです。

2.肌のトラブルを防げる

肌トラブル

2つ目のメリットが肌トラブルの防止です。

毎日剃る髭だけでなく、足のすね毛や脇毛の処理などをカミソリで行っている場合、処理するたびに肌に負担がかかってしまいます。

特に男性の場合には処理をしても再びすぐに生えてきてしまうことも多く、処理の回数が頻繁になりがちです。

また、男性は毛が太く毛質がしっかりとしている人が多いため、自己処理の際、力を入れて除毛処理をしてしまう人も少なくありません。

毛の根元から処理する脱毛を行うことで再び毛が生えるまでの期間を長く延ばすことが可能となります。

そしてその分、処理回数を減らすことができるため、肌への負担をかける回数も少なくすることができるのです。

さらにプロによる脱毛を行うことで肌への影響も考慮した施術を受けることが可能となるため、肌トラブルのリスクを大きく抑えられるようになります。

3.コンプレックスから解放される

毛深いコンプレックス

3つ目のメリットがコンプレックスから解消されることです。

男性らしさの象徴でもある体毛ですが、清潔さを感じさせるムダ毛の少ない人に魅力を感じる人が女性にも男性にも増えてきています。

そのため、毛深いことにコンプレックスを感じている人も少なくありません。

除毛処理や自己処理を行うと、十分なケアができず生え残しが生じてチクチクとした短い毛が残り、逆に不清潔感を与えてしまうケースもあります。

プロによる脱毛を受けることでツルツルとした肌を手に入れて、自信をもって肌を見せることも可能となるのです。

脱毛のリスク

女性のみならず男性にとっても魅力的なメリットの多い脱毛ですが、リスクもあります。

1.脱毛後は毛が生えなくなる

たとえばリスクの1つとして挙げられることが、再び毛を伸ばしたいと思っても毛が成長しない可能性があるという点です。

髭を伸ばす

流行や好みは時代や人の考えの変化によって変わることがあります。

今の段階では髭のない爽やかな顔に憧れを感じていたとしても、数年後には髭を伸ばしたスタイルを望むようになる可能性が無いとはいえません。

しかし脱毛は毛穴から組織を破壊してしまう施術です。

脱毛処理を一度してしまうと、いざ髭を伸ばしたいと思っても伸びてこない可能性は高くなります。

髭のみならず、眉毛やもみあげなども同じです。女性の脱毛の場合、比較的流行に左右されない傾向があります。

すね毛や腕の毛を長く伸ばすという流行が来ることは一般的には考えにくいからです。

しかし男性の場合には流行が変わる可能性もあります。

このため男性が脱毛を行う際には特に、本当に施術を行っても良いかどうかを事前にしっかりと検討する必要があるでしょう。

2.脱毛中は痛みがある

また、施術中のリスクとして痛みについて挙げることができます。

光脱毛やレーザー脱毛など毛のメラニン色素に反応させて熱処理を行う施術方法の場合、メラニン色素への反応に応じて痛みの強弱が変わります。

男性の場合、毛が太く、毛量も多く、色の濃い毛を持っている人も少なくないためメラニン色素への反応がよくなる傾向があります。

このため、強い痛みを感じる可能性が高まるのです。

脱毛処理を進めていくにつれて通常、毛は段々と薄くなっていくため、痛みは和らいでいきます。

しかし肌が敏感な人にとっては施術を辛く感じてしまうこともあり、覚悟が必要となる場合もあるのです。

ニードル脱毛では、もともと施術方法として電気を流すという手段が使われています。

このため、通電に痛みを感じたり、肌がデリケートな人の場合には電気によって火傷を負ってしまったりするリスクもあるのです。

脱毛完了までの期間

ムダ毛に悩んでいる部分をきれいに脱毛するためにかかる期間は、毛量や毛質、部位の広さによっても変わります。

また、サロンや医療機関の施術の流れによっても違いが生じるケースもあります。

女性に比べると太くて量の多い毛を持つ人が多い傾向にある男性の場合、女性より長い期間が掛かってしまうことも少なくありません。

一般的には通常の体毛の場合、1年から3年がきれいになる目安となります。

レーザー脱毛の場合、2カ月おきに5回程度の施術を受けて1年弱程度の期間となることが一般的です。

しかし気にならない程度ではなく、きれいな脱毛処理を求める場合には約1年から1年半の期間が必要となります。

毛の成長が早く特にしっかりと生えている毛は他の部位とは異なり通常より多い期間を必要とするケースも少なくありません。

たとえば髭の完全な髭処理を求める場合には少なくても1年以上かかります。

ただし、気にならない程度の脱毛であれば1か月おきに10回から12回程度の施術となるため、一1年程度で終了させることも可能です。

光脱毛の場合には1年で気にならなくなり、およそ2年から3年の脱毛処理を続けるときれいな肌を手に入れることが可能となります。髭の場合にも同様で2年から3年の期間が必要です。

ニードル脱毛は2年から3年が一般的です。毛量が多い場合には3年以上かかることもあります。

まとめ

脱毛は毎日の煩わしさを解消し、爽やかな肌を持つことが期待できる施術です。

毛深いことに悩んでいる人や美意識が高い男性にとっては魅力的な方法といえるでしょう。ただし、メリットだけではなくリスクもあります。

自分にとって良い方法と施術を受ける部位について事前に十分な検討をしておくことが必要です。また、脱毛は1度で終わらせることができる処理ではありません。

脱毛処理を終えたい日を目標に、毛周期と施術回数、施術部位を考慮して計画的に脱毛ケアを受けるようにしましょう。



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