せっかく印象が良い人なのに鼻毛が出ている、それだけで好感度が下がってしまうといった経験はないでしょうか?
鼻毛とは体毛の中でも気づきにくく、処理を怠りやすいパーツです。
そのため、ファッションや身だしなみへの意識が高い人でも鼻毛に関してはおざなりになっているということも多いのです。
とはいえ、鼻毛に気づいたらすぐに抜く、という方法も決して正しいとはいえません。
体に負担をかけずに、鼻毛を処理する方法にはどんなものがあるのでしょうか。
ここでは鼻毛の脱毛に関する知識や、行う際の注意点について詳しくまとめてみました。
鼻毛処理の方法にはどんなものがある?
鼻毛の脱毛に関しては多くの男性が「抜く」ことで処理しています。
鼻毛を抜くことが癖になっている人も少なくなく、家でテレビを見ているとき、車で渋滞に巻き込まれたとき、気がつけば手が鼻毛に伸びているという心当たりがある人もいるのではないでしょうか。
また、こだわりのある人になるとピンセットなどの道具を使って鼻毛を抜く人もいます。
鼻毛は気になり始めると際限なく抜きたくなる毛なので、鼻毛が少しでも残っているとストレスに感じる場合もあります。
しかし、常に鼻毛を抜き続けると鼻の中が傷つき、痛みだす恐れがあります。そのため、抜くという行為はおすすめできません。
そこで、人気なのが鼻毛を「切る」という脱毛方法です。
鼻毛を根元から抜いてしまうと痛みが生じるため、伸びた鼻毛の毛先をカットしていくことで、見た目を整えていきます。
普通のハサミなどで行うのは困難なので、専用の道具が用いられます。
鼻の穴に入れられるサイズで設計された道具なら、無理なくあらゆる角度に対応できます。
ビジネスマンにとっては、エチケットの一部として髭剃りと同じような感覚で鼻毛処理を習慣化している人もいるでしょう。
鼻毛の処理を面倒に思う人の中には、いっそのこと脱毛に踏み切るケースもあります。
鼻毛の量や、気になる度合いは人それぞれです。
ある人にとっては全く気にならない鼻毛も、他の人にとっては大きなストレスの種かもしれません。
それで仕事や日常生活に支障をきたすようであれば、思い切って脱毛に踏み切るのも一つの方法でしょう。
たとえば、ワックス脱毛などは鼻毛に対しても有効です。
鼻毛専用の特殊なワックスをしみこませ、綿棒などを引き剥がすことにより毛を引き抜く鼻毛ワックス脱毛は、セレブリティーが愛好していることでも注目されています。
鼻毛処理をしている人たちの間でも認知度を高めています。
鼻毛の役割とは
そもそも、鼻毛の存在自体が多くの人にとって疑問ではないでしょうか?
髪の毛であれば頭部を守るため、眉毛であれば目を守るため、と納得の行く説明がつきますが、鼻毛には意味があるのかと疑ってしまいがちです。
鼻毛を全部処理したところで、何の支障もないと思う人もいるでしょう。
しかし、鼻毛にもしっかりとした役割があります。
一番大きな役割としては、肺や気管を保護することです。
鼻は呼吸の際、酸素を吸引するという重大な役割を持っています。
ところが、呼吸の際に人体へと入ってくるのは酸素だけではありません。
ゴミや埃、細菌やウイルス、あらゆる異物を酸素と一緒に吸引しています。
なかには吸い込むだけで即、有害になってしまうような物質もあります。
そこで、鼻毛はフィルターとして、異物をせきとめておく役割を果たしているのです。
鼻からは鼻水が出て、それらの異物を洗い流し、清潔さを保ちます。
もしも鼻毛がないまま花粉症や風邪が流行する季節を迎えたら、感染率は上がってしまうでしょう。
健康に暮らしていくためには、鼻毛は少なからず体に貢献しているのです。
鼻毛には鼻の中の温度や湿度を保つ役割もあります。
実は、体毛の多くは鼻毛と同じく、熱や汗を吸収し、一定の環境を維持するのに役立っています。
特に鼻の穴は匂いを嗅ぎ分ける繊細な器官だけあって、傷つきやすく柔らかい細胞で構成されています。
鼻毛は細胞を守り、体調をコントロールするために必要です。
また、細胞を覆う粘膜も鼻毛によってガードされています。粘膜にも異物をせきとめておく効果があるため、常に汚れがない状態を維持するのは肝心なのです。
鼻毛の脱毛を考えている人も、鼻毛があることのメリットに目を向けてみましょう。
そのうえで、必要だと思えるなら脱毛を決意することをおすすめします。
全部処理してはいけない!?
鼻毛にも大切な役割があるのなら、「抜く」という脱毛方法が不安にも思えてくるでしょう。
確かに、鼻毛を抜いてしまうと見た目は良くなります。
また、鼻毛を抜くことが癖になっている人は、抜くたびに快感を覚えている場合もあるでしょう。
結論から言うと、鼻毛を完全に抜いてしまうことで生じるデメリットは存在します。
まず、鼻のフィルター機能が低下してしまうことです。
次に、鼻毛を抜くという行為自体で、鼻が傷ついてしまうという可能性です。
鼻の穴は繊細なパーツであるため、少しの衝撃や刺激で出血したり、化膿したりします。
よく健康体であるはずなのに鼻血がよく出る、という人がいますが、鼻の穴は一度傷ついてしまうと治癒しにくく、長期にわたって苦しめられがちです。
そして、傷口から雑菌が入り、症状がひどい炎症へと発展する可能性もあります。
すると、鼻の穴からその周辺がただれて、他人から見られたときに目立ってしまいます。
鼻毛が出ていると人前で気まずい思いをしてしまいますが、鼻が炎症を起こしてもやはり、見た目が悪くなってしまうのです。
公衆の面前で鼻毛を抜く行為自体がエチケットに反しているともいえるでしょう。
癖になっている人は、人前でも意識しないままに鼻毛を抜いてしまいがちです。
そんな行動は一般的に気持ちよく思われず「とてもマナーが悪い人」と捉えられるでしょう。
見た目を気にするのであれば鼻毛を全部抜いてしまう必要はなく、必要な分だけをカットする方法で対処はできます。
それでも、どうしても鼻毛がストレスに感じるのであれば抜くという方法もありますが、その場合でも奥までごっそり抜くのではなく、見える範囲を正しい方法で脱毛するようにして、ダメージを軽減させましょう。
そして、健康を維持するためにマスクを着用するなど、念を入れたケアも大切です。
鼻毛脱毛ワックスの注意点
鼻毛ワックス脱毛は短時間で鼻毛を処理できるうえ、確実性も高いので人気を集めている施術です。
また、ワックスを購入して自宅で行う人も増えているようです。
確かに、難しい手順を伴わないワックス脱毛なら、鼻毛を処理して良いと考えてしまうのではないでしょうか。
しかし、鼻毛ワックス脱毛にも注意点はあります。
まず、ワックスの分量を適度にするということです。
粘着力が強い方が効果も期待できると考えるかもしれません。
ただし、粘着力が強くなりすぎると鼻の粘膜へのダメージも強くなります。
出血や炎症の可能性も高まるので、適量を塗るようにしましょう。
清潔な環境下での使用も必須です。
万が一、粘膜が傷ついてしまったとき、手や綿棒に付着していた汚れから化膿し、重大な症状が導かれてしまうこともありえます。
手を洗うなどの対策はもちろんですが、念には念を入れて消毒液や傷薬なども用意しておいたほうがよいでしょう。
また、ワックスによってはアレルギーがあったり、まぜると危険な成分を含んでいたりする可能性もあります。
購入前からワックスの成分には注意を払い、使用前にも念入りに説明書を読むことが肝心です。
鼻はすぐに異変が起きるパーツなので、脱毛には慎重になりましょう。
そして、本当に全ての鼻毛を抜いてしまう必要があるのか、じっくりと検討しましょう。
鼻毛で人の目に映るのは穴の入り口周辺だけです。
つまり、ワックス脱毛の際も、入り口周辺の毛さえ処理できれば、奥まで処理するのと見た目の差はありません。
むしろ、ある程度は鼻毛を残しておいた方が、リスクも低くなりますし健康のためにもなるでしょう。
セルフ脱毛でワックスを使うときには加減が分からないため、注意しているつもりでも粘膜にダメージが加わりがちです。
必要最小限の脱毛に留めることで、トラブルは回避できるでしょう。
鼻毛カッターって?
鼻毛処理のグッズの中でもポピュラーな存在が鼻毛カッターではないでしょうか。
鼻毛カッターは鼻毛専用に作られた脱毛の機器です。
先端がコンパクトなサイズになっており、鼻の穴にもすっぽりと収まります。
鼻毛カッターのメリットは、いつでも鼻毛を処理できるということです。
通勤途中に鼻毛が出ていることに気付いたとき、お客さんに会う直前に鏡を見たとき、鼻毛カッターがあればすぐに鼻毛を整えられます。
あくまでもカッターであり、抜毛するわけではないので鼻毛を抜くときの痛みや、炎症のリスクを抑えられます。
安全に身だしなみを整えられるので、鼻毛カッターを扱うこと自体が楽しくなる人もいるようです。
鼻毛カッターのコツとしては、使用後に鼻をかむことです。
カットされた鼻毛は鼻の穴に留まったままです。
切られた毛が顔を出して「鼻毛が出ている」と思われたら本末転倒です。
しっかりと鼻をかめば、鼻毛をきれいに取り除くことが可能です。
鼻毛カッターを清潔に保っておくことも気をつけましょう。
鼻毛カッターは繊細な器官である鼻に突っ込む道具であるため、仮に汚れや雑菌がついていたら、病気の原因にもなります。
頻繁に水洗いをして、常にきれいな状態で使えるように準備しておきましょう。
鼻毛カッターは現在だと電動のものが一般的になっています。
鼻の穴に入れるだけでスムーズにエチケットを守れる鼻毛カッターは、ビジネスマンの愛用グッズとしても定番化してきています。
男性の脱毛に関する知識も意識も、近年では飛躍的に向上してきています。特
に、鼻毛という人から見つかりやすい箇所の脱毛は、大きな課題として残っていくでしょう。
それぞれが自分に適した方法で鼻毛を処理するのが珍しくない時代となってきていますから、社会人としては鼻毛処理を習慣化したいところです。