ムダ毛のないキレイ肌は、清潔感を感じさせてくれます。
そんな肌を手に入れたいと思うのは、けっして女性だけではありません。
男性は、女性に比べるとムダ毛が多く生える傾向にあります。
だから男性にとっても、毎日のムダ毛処理を楽にできる脱毛は、とても魅力的に感じることでしょう。
美意識の高い男性にとっては、不快感を与えない肌を保つことは重要です。
キレイな肌を維持することができるので、プロに脱毛してもらうのは、オシャレな男でいるための必須のケアと言えるかもしれません。
そこで、脱毛を検討している男性に知ってほしい、脱毛にかかる期間や費用について詳しくご案内します。
メンズ脱毛 4種類の方法
脱毛というと、女性が行うイメージを持つ人も少なくありません。
それは、女性に比べて男性のための脱毛に関する情報が、まだまだ少ないからかもしれません。
しかし、美意識の高い男性が増えるにつれて、男性向けの脱毛メニューを用意するサロンや医療機関は増えているのです。
一般的に、男性のムダ毛は、太くて濃い毛質である傾向があります。これは、男性ホルモンの影響によるものです。
太くて濃い毛は、自己処理で安全にケアするのが難しいです。もし根元からしっかりと生えている毛を無理に抜くと、毛穴の炎症や化膿を引き起こしてしまったり、埋没毛を作ってしまったりすることがあります。
カミソリや電気シェーバーを使用した場合にも、かみそり負けなどのトラブルに見舞われることは少なくありません。
ムダ毛のない肌を常にキープするためには、成長が早くて濃い毛を頻繁に処理しなければなりません。
しかし、ムダ毛の処理を行うほど、肌への負担は大きくなります。
そのため、処理にかかる手間や肌トラブルのリスクを考慮すると、プロによる脱毛は検討に値するでしょう。
脱毛方法にはさまざまな種類があります。
脱毛サロンで一般的に行われている方法が、カメラのフラッシュのような光を当ててムダ毛を処理する光(フラッシュ)脱毛、毛穴に刺した針を通して毛根に電気を流す電気(ニードル)脱毛です。
また、肌に専用のワックスを塗り、乾いた後にムダ毛とともにはがす、ワックス脱毛もあります。
このほかに、医療機関でしか施術できない方法として、特殊なレーザーを毛根に照射するレーザー脱毛というのもあります。
それぞれの方法ごとに特徴がありますが、男性が脱毛する場合に最も効果的とされているのが、レーザー脱毛です。
ほかの脱毛法とは異なり、医療機関のみが行う脱毛方法のため、光脱毛などと比べると照射するパワーが強く、太くて濃い男性のムダ毛処理にも高い効果が期待できるのです。
ただし、その分、一般的には光脱毛に比べてレーザー脱毛の方が、施術の料金が高額となるケースが多いです。
また、レーザー脱毛は照射パワーが強い分、肌への刺激も強いため、肌が弱い人の場合には光脱毛の方が適している場合もあります。
1本1本の毛に対して脱毛処理を行う電気脱毛や、広い範囲を楽に一度に処理できるワックス脱毛などにもそれぞれの利点があります。
それぞれの特徴を知り、自分の体質や希望に合った方法を選べば、男性でも清潔感のあるきれいな肌を手に入れられます。
脱毛にかかる期間
部位別の脱毛期間
脱毛したいと考える部位は人によって異なりますが、一般的に男性が一番多く希望する部位がヒゲです。
日課として毎日欠かさずに、ヒゲを剃っているという男性は少なくないでしょう。
ヒゲは太くて濃いうえに、全身のなかでも特にデリケートな顔に生えるものですから、処理に注意が必要です。
毎日ヒゲを剃るのが面倒だからと、ヒゲの脱毛処理をサロンで受ける場合、通常は1年以上の期間を必要とします。
具体的には、レーザー脱毛ではおよそ1年から2年半、光脱毛では1年半から5年程度、電気脱毛では約1年が一応の目安です。
ヒゲに続いて男性に人気のある脱毛箇所が、すね毛です。
ショート丈のパンツや水着を着用した際に目につきやすいため、男性でもケアしたいと考える人は少なくありません。
ただし、女性とは異なり完全に脱毛するのではなく、適度に毛を残したいという人もいます。
そのような男性のためには、毛量を調整して脱毛を行う減毛が可能なサロンもあるのです。
すね毛を完全にきれいに処理したいと考えるなら、一般的な期間はレーザー脱毛でおよそ1年から2年、光脱毛では1年半から2年半程度、電気脱毛では1年から2年半程度が目安となっています。
完全な脱毛ではなく減毛を希望する場合には期間は短くなり、レーザー脱毛では半年から8カ月程度、光脱毛では半年から1年程度、電気脱毛では約半年から1年かかるのが一般的です。
毛深い男性に人気の部位が、胸毛です。
胸毛は男性でも体質によって毛の有無や、濃さに大きく個人差があります。そのため、コンプレックスを感じ脱毛を行いたいと考える人もいるのです。
胸毛の脱毛にかかる期間は、レーザー脱毛で約1年から1年半、光脱毛でおよそ1年半から2年、電気脱毛で1年半から3年程度といわれています。
ただし、胸毛の濃さやどのくらいの完成度を希望するか、サロンで使用している機器によっても期間は異なってきます。
また、手入れが楽になる程度の減毛を希望している場合と、完全にムダ毛を無くしたいと考える場合とでは、施術に必要となる回数に差が出て期間も変わってきます。
そのため、自分の脱毛期間の目安を知りたい場合には、まずはサロンや医療機関に足を運び、相談してみることが必要となります。
長期間かかる理由
脱毛処理を行う際には、どの部位でも複数回の施術が必要です。そのため、数か月から数年の期間を要します。
一度の施術や、短期間での処理ができない理由は、毛の成長サイクルにあります。
毛が成長して生え変わるまでは、一定のサイクルが繰り返されています。
1回のサイクルは、毛の成長が活発化し皮膚から出て伸びる「成長期」、成長が弱まったり止まったりすることで毛が抜け落ちる「退行期」、毛根の細胞分裂が止まり、成長期が来るのを待つ「休止期」の3つの期間で構成され、これらが何度も繰り返されているのです。
このサイクルを「毛周期」と呼び、1周にかかる期間は体の部位によって異なります。
レーザー脱毛や光脱毛でムダ毛の処理を行う場合には、毛周期の成長期を待って施術を行います。
レーザー脱毛や光脱毛では、光やレーザーを毛の黒い部分(メラニン色素)に照射することで脱毛処理を行うのが一般的です。
毛周期のなかでも成長期の毛は、毛細血管から栄養を活発に補給することで黒い色が最も濃くなっています。そのため、光やレーザーに反応しやすくなっています。
このような理由から、脱毛の施術により高い効果を出すために、成長期に的を絞った施術を行っているのです。
サイクルのなかで成長期を待って施術を行うため、次回の施術までに期間が空いてしまうことになります。
そのため、完了までの日数は延び、脱毛に要する期間が長期間となってしまうのです。
では、成長期を待たずに次の照射を行うとどうなるのでしょうか?
成長期ではない時期に光やレーザーを照射すると「無駄打ち」となってしまいます。
脱毛の効果に期待ができないばかりか、肌への負担が高まるというリスクもあります。
効果が出にくいために、施術の回数を増やさなければならなくなり、結果的には脱毛が完了するまでの期間が長くなったり、費用を余計に負担することになったりします。
そのため、より効率的・効果的に脱毛を行いたい場合には、適切なタイミングと期間で施術を受けることが大切なポイントとなります。
脱毛にかかる費用
実際に脱毛を受けたいと考えた際に気になる点のひとつが、費用についてでしょう。
脱毛にかかる金額はサロンによって異なります。サロンで使用されている機器やコースに含まれるメニューなどによっても、求められる費用が変わってきます。
また、施術を受けたい部位や施術方法によっても違いがあります。足や腕の場合、ひざ上やひじ上だけ行うのか、ひざ下やひじ下だけを行うのか、まとめてすべてを行うのかで違いが生じる場合もあります。
支払い方法を、都度支払いにするか一括支払いにするかでも違いは出ることでしょう。
施術方法による違いでは、医療レーザーを受けるケースの方がほかの方法に比べて、1回分の費用が多くかかる傾向があります。
ただし、1回あたりの費用が高くつく場合でも、そのぶん短期間でケアすることができるケースもあります。
そのような場合には、全体の費用を考えるとほかの方法に比べて安くなることもあるのです。
このように、施術を受ける人の希望や状況によっても差はありますが、都度払いの場合、一般的にはレーザー脱毛で足のすべての脱毛を行う場合で70万円ほど、光脱毛の場合には35万円から40万円ほどが目安となります。
電気脱毛の場合には、1本1本の毛に対して処理を行うため、個人差が出やすく費用は大きく変わるのです。
対して、ヒゲの脱毛ではレーザー脱毛を受ける場合、35万円から80万円程度かかることが一般的です。
部分的に鼻の下のヒゲだけを処理することで15万円程度、口の下から顎にかけての処理で16万円程度と抑えることができるケースもあります。
また、光脱毛では40万円前後かかるケースが少なくありません。光脱毛で鼻の下のヒゲだけを処理する場合には13万円程度、口の下から顎にかけての処理で20万円程度かかるケースが多く見られます。
一方、電気脱毛の場合はヒゲの量により大きく違い、100万円以上かかるケースもあるのです。
料金はサロンごとに大きく異なるうえ、キャンペーンなどによりお得な価格で受けられる時期もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
脱毛期間中の禁止事項
脱毛をしている間は、肌がとてもデリケートな状態になっています。
より効果的に安心して施術を受けるためにも、脱毛期間中に気を付けるべきポイントをしっかりとチェックしておきましょう。
注意ポイントのひとつとして挙げられるのが、脱毛期間中の毛抜きに関する事項です。
まだ完全に脱毛効果が表れていないうちは、ムダ毛が目につきやすくなるため、自分で処理を行いたくなることもあるでしょう。
しかし、毛抜きを使用した自己処理を行うと、脱毛効果が薄くなってしまいます。
これは、毛をピンセットなどで抜くことにより毛乳頭を引き抜いてしまうため、毛周期がずれてしまうからです。
どうしても気になるムダ毛がある場合には、電気シェーバーなどを使用したセルフケアを行うようにしましょう。
電気シェーバーなら、毛乳頭を残したままムダ毛を処理できます。
また、脱毛期間中の日焼けも禁止事項です。
通常、レーザー脱毛や光脱毛は、黒い色に反応する性質を利用しています。
日焼けをして肌を黒くしてしまうと、本来反応してほしい毛根だけではなく肌にもレーザーや光が反応してしまいます。
このため、肌にやけどを負うリスクが高まってしまうのです。
施術者からの注意や指示はしっかりと守り、自分の判断で勝手に注意に反した行動は行わないようにしましょう。
正しく注意を守ることが、安全で、より高い脱毛効果を出すことへとつながるのです。
まとめ
脱毛の期間や料金は、脱毛部位や脱毛方法の違いにより、大きく異なります。
いずれの部位を施術するにしても、ある程度の期間や費用が必要となるので、脱毛処理を終了させたい時期を事前に考え、自分に合った方法やプランで計画的に施術を受けましょう。
また、施術期間中は、肌のトラブルを防止しながら効果的に脱毛するためにも、注意事項を守るようにしましょう。